日本を代表するサッカーリーグであるJリーグ。日本の頂点に君臨する者たちの間で行われるはずの試合ですが、いかんせんパススピードが遅いのが特徴です。それは、諸外国の試合を見ても明らかでマンチェスターやバイエルンなどの試合を見てみると、そのパス回しはすばやく、正確で、リズムがあることが見て取れます。どちらも国を代表するサッカー選手であるにもかかわらず、この差はどこから生まれてくるのでしょうか。
ミスに対する周りの対応や、走力、判断スピードの差などはありますが、一番の原因は、意識の違いが挙げられます。スピード感のあるパス回しを行う諸外国の選手たちは、いかに相手の体力を消耗させ、選手がいない薄いエリアにボールを運ぶか、ということを意識しており、その意識が早く正確なパス回しを実現し、早いパス回しがあるからこそ、遅いパスも、その緩急の差から有効なパスへと変化するのですが、Jリーグの選手は、いかに丁寧に試合運びをするか、体力の消耗を抑えスタミナを長続きさせるかということが勝利へと導くという認識があるため、パス回しは図らずとも遅いものになっています。
スピード感のあるパス回しは、諸外国では当たり前となっている昨今、日本のJリーグはいつになれば追いつくことができるのでしょうか。