日本のサポーター と聞いてみなさんはどのようなイメージがありますか? 日本人サポーター は他国のサポーター と比べて、優しい、友好的、といった印象を持たれていることが多く時にはサッカーというスポーツの枠組みを超えてその優しさが話題になったりもします。
日本代表サポーターの大きな特徴は他のサポーター との調和を保とうとする部分です。サポーター 同士が声を掛け合いながら選手のためになる応援をします。日本のサポーター は自分たちが楽しむためというよりは選手やチームのために応援をしていることがほとんどです。
また日本人サポーター のもう一つの特徴は相手チームにも敬意を払うことを忘れないところです。公平な試合が出来るよう相手チームのプレーを邪魔するような行動はサポーター 同士で注意しあって空気が悪くなりそうな時はどこからともなくコールが湧き起こるなどサポーター 全体でコントロールをしています。
しかしそんな日本人サポーター もしばしばプレーに熱中しすぎてしまうこともあります。ミスをした選手やチームが負けたときに大声で厳しい言葉を投げかけてしまいます。このことは相手チームや相手サポーター から賛否両論の状態になっています。このように日本人サポーター は基本的には優しく友好的ですが、試合に熱中しすぎると選手を思うあまり過激な応援をしてしまうことがあります。
エゴが足りないことはサッカーの日本人選手には弱点となり得る
サッカーの世界では、日本人選手にエゴが足りないことが、世界の舞台で大きな活躍ができない理由の一つだと言われることがあります。特に得点力が要求されるストライカーがあまり育っていないことについて、エゴが不足しているからだと考える人は大勢います。
エゴと言うと一般的には悪いイメージを持たれる場合が多いでしょうが、実はサッカーの世界ではそれがプラスに働くことは少なくないのです。サッカーのようなチームプレーが要求されるスポーツにおいては、個人のエゴはむしろ邪魔ではないかと思う人もいるかも知れません。確かに、全ての選手がエゴを丸出しにしてチーム内の連携が取れないようでは困るため、それは多くの場合正しいのでしょうが、ストライカーに関しては必ずしも当てはまらないと言えます。
ストライカーは時として、周囲の空気を読んだり、チームプレーを考慮したりすることなく、自分自身の能力だけを信じてゴールを狙うことが必要となるからです。
例えば日本人のストライカーがキーパーと一対一になった場合に、もしかしたらシュートが入らないかも知れないから、自分で打つのではなくいったんパスを出した方が良いかもと考えている内に、守備の選手が戻ってきて得点のチャンスが潰されてしまうといったことは珍しくないでしょう。例え入らないかも知れなくても他の選手に任せようとせずに、自分の力を信じて無理にでもゴールを狙うという姿勢を見せられないことが、日本のストライカーにエゴが足りないゆえの弱みだと言えるのです。